腕のしびれで来院されたEさんの症例をご紹介します。
2週間ぐらい前から腕に違和感を感じ、最近になってから肘から指先にかけてしびれ始めたとのことです。 Eさんが思い当たることと言えば首を寝違えて痛めたころから腕にしびれが出たかもしれないとおっしゃっていました。

腕のしびれの症例

検査 スタート!

さっそく検査をしていきます。まずは腕の可動域テストから始めていきます。
腕の動きを確認します。だいたい肩の高さまで腕を挙げていくと腕のしびれが強く感じるようでさらに高く上げると腕全体までしびれと痛みも走るようです。
腕の可動域も肩の高さまで持ってくるとそこから「グン!」と重く感じ、動きの幅が少なくなります。

では次に首の動きを確認していきます。
首には腕につながる神経がたくさん走っているため首に何か問題が起こると腕へのしびれが起こることが多くあります。
左側に顔を向けると右側と比べ可動域がせまく腕に痛みやしびれも出てきます。

次にEさんにうつぶせになってもらい呼吸の状態を調べていきます。
Eさんに深呼吸をしてもらうと腰と背中にほとんど動きが感じられず呼吸が浅いことが確認できました。

そこでEさんに呼吸が浅くなっていることを説明するとEさんも「呼吸しにくいです。深く息を吸えないように思えます。」とおっしゃっています。
呼吸が浅くなっている状態は体のバランスから考えると主に「背中の筋肉や肋骨に動きがない」「または緊張している」ということが考えられます。

背骨へのアプローチ

さっそくEさんのお体が回復へ向かうアプローチを加えていきます。
はじめに仙骨というおしりにある骨に対してアプローチします。
手を添えるだけの軽いアプローチで仙骨に動きをつけていきお腹にかかる圧を減らします。

そして仙骨に動きや呼吸が感じられたことを確認し、今度は背中の筋肉や肋骨の緊張をゆるめていきます。
背骨の脇に付着している脊柱起立筋という大きな筋肉が内側に緊張しています。
そこで脊柱起立筋を内側から外側へゆるめる手技を使によって無理なくゆるめていきます。

仙骨と背中の調整後、Eさんにもう一度、深呼吸してもらい「施術前と比べ呼吸がどう変化したか?」確認してもらいます。
すると「あっ、さっきよりも呼吸しやすい!なんか軽く息が吸える感じがします!」とのこと。
腕のしびれの方も確認してもらうと最初よりはしびれがうすくなったように感じとのことです。

第一肋骨へのアプローチ

最初の検査では肩の高さまで腕が挙がるとしびれが出てくることを確認しました。
背中の調整後、もう一度、肩の高さまで腕を挙げてもらうとしびれが強く出てくるのはなくなったみたいです。
どうやら背中の緊張が肩の高さまで腕を挙げるとしびれが起きることに関わっていたようです。

ですが、腕の動き、可動域はまだ回復はしていません。
ここでキネシオロジーによる筋反射テストで検査すると「第一肋骨」に反応があります。第一肋骨とは肋骨の中で一番上にある骨で第一肋骨のある高さはちょうど鎖骨と同じくらいの位置にあります。
実際に第一肋骨を触診してみると両側の第一肋骨ともにかなり上に挙がっていることが確認できました。

そこで第一肋骨の矯正を行い、もう一度、腕の動きを確認してもらうと「あら、びっくり!」
腕が肩の高さを超えスムーズに挙がりました!
さらに顔を左にひねると腕に痛みやしびれが起きていたのもなくなり可動域もスムーズに回復しました。

まとめ

Eさんの腕のしびれの原因のほとんどが背中の筋肉や骨の緊張、動きにあったようです。
Eさんの場合、呼吸の浅さから首の可動域の減少にもつながり寝違えが起こったのもそれが引き金だったようです。
生理学的には痛みやしびれは神経や筋肉内の酸素欠乏から発生します。